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2008年8月の記事

十年一昔

Duorama1

先週水曜&木曜はギターの布川俊樹さんとベースの納浩一さんのデュオ作品のレコーディングを私のスタジオで行ないました。以前ここでも紹介しましたが、我がshiosaiの第一作は98年に富士山麓の山荘で録音した『DuoRama/布川俊樹&納浩一』で、今回は10年ぶりにDuoRama2をリリースしようというわけです。

よく「十年一昔」と言いますが(でも最近はあまり聞かない!?)、確かに10年という歳月は様々な変化を実感する事も多いですね。今回のレコーディングにしても、当然我々は年齢を重ね、布川&納さん達の演奏は更に磨きがかかり、shiosaiはその間に様々なミュージシャンと39タイトルの作品をリリースし、伊豆高原にプライベートスタジオを構築、、、と多くの変化がみてとれます。で、私やミュージシャンそれぞれの歩みが自然と一致し、新しいやり方で作品を生み出して行けるわけですから、実り豊かなサイクルを感じます。 レコーディングは8曲の収録を終え、残り2曲を11月に録音予定。おそらく『DuoRama』から丁度10年を経た来年春くらいのリリースになるだろうと思います。

今回2日目にはドラム&パーカッションで鶴谷智生さんが登場。(鶴谷さんはshiosaiの『TOROPICI DI VETRO/上野耕路クインテット』や私が“南青山CAY”で企画したイベントに参加してくれています。)鶴谷さんにお願いしたのは前日に布川&納さんが録音したテイクへのダビング。1テイク目から我々の予想を上回る素晴らしいドラミングを聴かせてくれていましたが、彼の中ではもっと違った世界が見えたのでしょう。その後繰り返しテイクを重ねていました。そうやって時間を気にせずに作業出来るのはプライベート・スタジオならではの利点ですね。鶴谷さんが存分に叩き終わりレコーディングが終了した時にはスタジオの窓にカエルが挨拶に来ていました。カエル好きだという鶴谷さんがとても喜んでいたのが面白かったです(笑)。

Duorama2

いくつかの騒動も報道されていましたが北京オリンピックも無事終了しましたね。私はレスリングの浜口京子さんや伊調千春さんが印象に残りました。頂点を目指しながらも勝負においてそれを果たせず、でも得られた結果(メダル)に違った意味の価値を見いだせるような感性はまさにオリンピックに相応しいように感じました。「金メダルしか意味が無い」という様な事も分かるのですが、それだけで終わってしまうとあまりグッと来るものが無いんですね。

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サーフィン〜ライフ・スタイル

最近休日に時間があるとサーフボードと共に海に行ったりしていて、イメージトレーニング的に観たドキュメンタリー映画『Life Style of Gerry Lopez』。まあ、私のサーフィンなどロングボードでゆったりくつろぐ程度のものですから、伝説のサーファー、ジェリー・ロペスがビッグウェイブを乗りこなすシーンなどが参考になるものでもないのですが、丁度この秋くらいに“ライフ・スタイル”に関する映像作品をプロデュースする事になっている事もあって興味があったんです。

何故“ライフ・スタイル”かと言うと、よどみなく筋の通ったライフ・スタイルを追い求める事は今の時代において最も幸福感を得られる事ではないか、と思うからです。一頃流行ったヒルズ族的な金銭的成功や仕事等に対する社会的評価なども一定の幸福をもたらすものでしょうが、でもそれらは他人に評価を委ねている訳であって、「自分は今何をしたいのか」という自分自身の想いはまた違ったものがあるだろうと思います。

ジェリー・ロペスが体現してきた、サーフチャンピオン〜世界中のビッグ・ウェイブを追いかけて旅を続ける“サーフ・トリップ”というライフ・スタイルを確立〜仕事としては優秀なサーファーの為のサーフボードをシェイピング〜ロック・クライミングとサーフィングッズ、環境保護活動で有名なPatagoniaのアンバサダー〜オレゴン州に家族と移り住みスノーボードの本質に迫る〜ヨガのエキスパート、、、というライフ・スタイル、、、。そこには私達世代が同時代的に体験出来なかった『ウッドストック』等のヒッピー的&サイケデリカルに自らを解放していく精神と自然に直接触れながら作られる肉体、それらを結ぶ内面的ベクトル(=ヨガ)が存在していて、まさに淀みない“魂のあり方”が感じられます。

私にとっては様々な意味でタイムリーな心に迫るドキュメントでした。

Orimpic_2

オリンピックの開会式、中国の文化が投影された立派なセレモニーでした。ただ、背景には中国が抱える問題も横たわっていますし、そんな平和の祭典と同時刻にニュースになっていたロシアとグルジアの戦闘拡大は混迷の時代を象徴するものであって、複雑な思いでもありました。(そんな気持ちでテレビを見ていると、SMAPの中居とかいうアイドルがスタジアムではしゃいでいて、出席していた福田首相を見つけると「お、福ちゃんだー、福ちゃん!」とか叫んでいて呆れました。テレビ局もオリンピックくらい普通に放送して欲しいものです。)

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A Sound Lump

早くも8月に入りましたが、連日の蒸し暑さはちょっと我慢ならないものがあります。海に入ると早くも小さなクラゲがいたりして、ちょっと異常ですね。(例年はクラゲは8月終わりから9月くらいに姿を見せるのですが、、、)“温暖化”という言葉にはあまり強力なリアリティーは感じませんが、そうした生物の生態や、伊豆の沿岸に濃霧が立ちこめていたり、とんでもない豪雨が頻繁に降ったりと、「こんな事今までなかったような!?」と思う事が増えているように思います。

Wins_jacke

8月12日にshiosaiからW.I.N.S(和田アキラ・石黒彰・永井敏己・菅沼孝三)の発掘ライブ音源、『A Sound Lump~Official Bootleg』がリリースとなります。文字通りの壮絶なライブ演奏で、これらは残っていた音源から和田さんと永井さん自らが厳選したもの。和田さんいわく「今の俺たちには今なりの演奏があるけど、この頃の演奏は今やれっていわれても出来ない。ギターのストレッチとか相当なものだったしね。何かの機会に世に出せたらと思っていた。」との事。既に多くのファンの方から注文や問い合わせを頂いているので、話題作!となるのではないでしょうか?HARISSA(井上鑑×ジョン・ギブリン×山木秀夫)でもお世話になったデザイナーの瓶子さんが秀逸なアートワークを施してくれたのも良かったです。

もうひとつ、8月9日リリースの『aquarium/WAIP(後藤次利・klammy)』。こちらはshiosaiの制作ではなく、後藤次利さんのレーベルTUTINOKOの流通をお手伝いしているものです。後藤さんの冴えたベースはもちろん今回はklammyの透明感あるヴォーカルもフューチャーされています。こちらもよろしくお願いします!

Tutinok0002


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