雄呂血@明治神宮
一昨日は明治神宮で行なわれた映画上演会へ。現在開催中の東京国際映画祭の提携企画で、無声映画の名作『雄呂血(主演:阪東妻三郎)』を弁士付き、しかもリアルタイムで書き下ろしのサウンドトラックをオーケストラ演奏するという豪華企画! その音楽監督を日頃お世話になっている清水靖晃さんが手がけているという事で、これは見逃す訳には行かないという、、、。
無声映画に後から音楽をつけるような試みはギタリストのビル・フリゼールがバスター・キートンの映画に曲を付けたりなんて事もありましたが、実際に観るのは初めての経験でした。
こうした企画はどうしてもある種の実験性やマニアックな要素を感じさせるものですが、始まってみれば臨場感溢れる傑作エンターテイメントで、1時間半以上の上映があっという間に終わってしまいました。まず驚いたのが1925年に制作された作品とは思えない映画としての完成度の高さです。80年以上を経た我々が観ても何の不足もないどころか主題やストーリー、登場人物の心の動きを寸分の狂いもなく追いかける撮影手法、演技を演技と感じさせない役者、、、等々新鮮に思える部分も多々ありました。バッハやビートルズ、チャーリー・パーカー、等々を考えると音楽も同様かも知れませんが、偉大なイノベーター達が作り上げた作品は最初から極まっているのであって、そこから発展させる余地などほとんど残っていないのでは?なんて思う事が多々あります。 とにかく凄い映画でした。
清水さんの音楽は伝統的なクラシック〜ジャズから現代音楽までを横断する幅広さを持ちつつ、映画のストーリーをリードする一体感を伴っていて、流石に素晴らしかったです。私はどこかしら『蜘蛛巣城』や『椿三十郎』、『どですかでん』などの黒澤映画を観ているようにも思いました。こうしたメジャー感とアンダーグラウンドの境界線を表現出来るのは清水靖晃さんならではの仕事ですね。
スペジャルゲストで登場したフェンシング北京オリンピック銀メダリストの太田雄貴さん(チャンバラつながり。笑)のフェンシングも興味深かったですが、フェンシングはいまひとつ見所が分からないというか、、、笑。
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